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屍鬼


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しき 

BOOK表紙////画像はDDM.comの販売サイトです

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屍鬼

作品あらすじ

1994年の夏。周りから隔絶された集落、外場村(そとばむら)。昔から変わることの無いこの村では、今でも土葬の習慣が根強く残っていた。
平和だった村に最初に起こった小さな変化。それはどこからか移築された古い洋館だった。なかなか越して来ない洋館の住人。ある日壊されていた村中の道祖神。次々と増える死因不明の死者。
そして、村の住人達は気付く、「この村は死によって包囲されている」と…。
<wikipedia>



登場キャラクター


室井 静信

寺院の息子。独身。村の人々からは「若御院」と呼ばれている。本業は僧侶で、住職である父・信明が寝たきりになっているため、代行して寺全体を取り仕切っている。副業として小説を書いている。ワープロに抵抗感があるため、未だに原稿用紙を使う。

尾崎 敏夫

村で唯一の病院の院長。既婚者。先代である父が病で亡くなった為、大学病院を辞めて尾崎医院の院長に就いた。「若先生」とも呼ばれる。

小出(結城) 夏野

高校1年生。両親が夫婦別姓(未婚)主義の為、戸籍上は小出姓だが普段は結城姓を名乗る。男性なのに下の名前が女性的であることを気にしており名前で呼ばれることを嫌う。両親と共に暮らしているが都会育ち故に村での生活を嫌っており、都会の大学を志望している。

桐敷 沙子

村の外から、一家で兼正の家に越してきた少女。幼く小柄な体型をしている。日光を因子とした全身性エリテマトーデスを患っているからと、日中には外を出歩かない。静信の小説のファン。



文庫本第1巻だけで約580P、その前半約130Pを使って舞台となる外場村の建物や住人、住人たちのポジションの説明に当てていると言う大作。ライトノベルと”普通の”小説との違いに”1P当りの文字数が多い”があるので、ライトノベル感覚で読み始めるとラノベ1巻分読んでも物語の入り口にもたどり着かない事になります。
 
もっともこれは”普通の”小説の基準に照らしても稀な構成で、しかも登場人物がやたら多く、コミック版では住人にNO.を振って整理している位です。それでいてほとんどはあっさり死んでしまい、誰が主人公格なのかさえ判然としない感じで進んでいく非常な独特感です。

本作品において明確に「吸血鬼」とされたモノが出ている訳ではありません。タイトルの屍鬼の一種である「起き上がり」が吸血鬼的特性を備えていることになります。
 
第52回日本推理作家協会賞長編部門候補<wikipedia>になったそうですが、なぜホラーやせめてミステリーではないのか分かりません。著者小野先生は推理作家でもありますし、屍鬼にも推理小説的側面はありますから、そう言うものなんだって感じです。
 
いずれにせよ傑作です。全5巻は相当な読み応えのあるボリュームですから、活字に慣れない方はのんびり進んで行くのが良いでしょう。


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 霜樹海的データ

完結

 全5巻


 著者/レーベル (敬称略)

小野不由美/新潮文庫


 関連LINK

wikipedia







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