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吸血鬼エフェメラ


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きゅうけつきエフェメラ 

BOOK表紙////

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作品あらすじ

地球には古くから、人類とは別種の知的生命体が存在してきた。彼らは他の生物に寄生し、人間に寄生することで吸血鬼と呼ばれる存在となった。一族は吸血鬼狩りの激しい東ヨーロッパを逃れ、やがてその一部は東の国の教会で団結し組織を作るべく行動していた。



 
タイトルになっているエフェメラは第1節のメインキャラだけれども、そのまま1節で消えてしまいます。「ん?吸血鬼作品は1話だけの短編集か?」と思い次の節を読んでいくと・・・。

大胆な吸血鬼設定に始まり詩のような文体と思えば理論的な説明調になったり。時代背景は近未来(100年後)でも特に車が空を飛びまわったりしている訳ではなくちょっと未来なアイテムが登場するくらい。すごいのはエピソードのテーマで、宇宙工学から宇宙人が出てきたかと思うと歴史上の人物が出てきたり病理学の専門知識が出てきたり。果ては骨肉の争いが起こったり男が妊娠したりです。それらが吸血鬼を軸に違和感無く次々繰り出されておりこんな作品見たことありません。

グロイところは結構グロイしバトルシーンもあります。この著者様、SFをベースにホラーも書かれている多才な方で、本作もカテゴリSFホラーで良いとは思います。冒険モノちょっぴりと人間ドラマまで盛り込んだ実ににぎやかな作品でとてもオススメです。


 霜樹海的データ

1996年

 全1巻


 著者/レーベル (敬称略)

大原 まり子/ハヤカワ文庫JA






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