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石の血脈


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いしのけつみゃく 

BOOK表紙////画像はDDM.comの販売サイトです

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石の血脈

作品あらすじ

建築家・隅田は師である今井が急逝した矢先、妻が行方不明になってしまう。一方、今井が生前研究していた文書が突然の火災で消失してしまう。恩師の死と暗殺教団の影、今井が残した資料から推察される宗教と建築思想の関係。妻の行方を追う墨田に権力からの誘いの手が伸びてくる。



 
テーマは純粋な吸血鬼モノとは言え夜な夜な血を吸う化け物を強化人間やハーフヴァンパイアが退治するアクション小説を期待すると完全にマトハズレになります。カテゴリは「伝奇」小説となっており、”普通の”小説において今は立派に認知されている「伝奇」の初期も初期作品に位置します。

さらに言うならば、特に前半は政治小説(ポリティカルフィクション)のような権力図式が強調されており、斬った張ったはありません。後半においても権力がテーマなのか吸血鬼がテーマなのか(いえどっちもテーマなのですが)明確で単純な物語では無い感じです。ちなみに吸血鬼は”魔物系”ではありません。

1971年刊行ゆえの時代的錯誤もあり、単なる吸血鬼ファンではちょっと読みきれないかもしれません。どのくらい複雑かと言うと、上記作品内容文章は自炊しているのですが、何をもって紹介文としたらいいのか管理人ごときの文章力ではとても追いつかない。さらに「石の血脈」でググればいくつかのインプレがヒットしますがそのどれもが違う書き方をしているのもなかなか無いことです。

アトランティスからクロノスの壺、古代巨石信仰まで引っ張り出すスケールの大きさとかなりハードな性描写と合わせて吸血鬼モノでありながら大人の作品であることは確かです。


 霜樹海的データ

1971年

 全1巻


 著者/レーベル (敬称略)

半村良/集英社









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