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ヴァンパイヤー戦争


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ヴァンパイヤーウォーズ 

BOOK表紙////

 

 

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作品あらすじ

謎の集団によるNASAの宇宙通信基地襲撃、その犯行組織を追うCIAはヴァンパイヤーの存在を確認する。一方、九鬼鴻三朗はフランスの情報組織SDECEの罠にかかり、強引に仕事を受けさせられそうになるが、卓越した戦闘力で抜け出すもその仕事の依頼を受ける事にする。



登場キャラクター


九鬼鴻三朗

KGBの訓練学校を主席で卒業し、テロリストだった事もあるが、今はパリの街で自堕落な生活を送っている。

ラミア・ヴィンダウ

貴族の血を引く人気スターで愛称はキキ。検査によって血液に第3の核酸”アカルクロイデヒト”が含まれていることが判明する。

ムラキ

過去に日本での都市ゲリラ活動で九鬼鴻三朗と行動を共にしたことがあり、現在パリに住んでいる男。

ミルチャ

眠れる吸血神ヴァーオゥに仕える者。ラミアの血を狙っている。



この作品はカテゴリ”普通の”小説でありライトノベルと言うには少々エロティックな表現が露骨ですし、登場する組織の概要もマニアック過ぎます。タイトルに”ヴァンパイヤー”なんて付くとどうしてもお子様向けのイメージですが、アクション内容と合わせてR15指定するくらい(されていませんけど)ハードなモノになっています。

吸血鬼は十分吸血鬼しています。ホラー要素と共にSF要素満載で地球から月まで壮大なスケールで展開しています。特筆すべきは主人公九鬼の経歴や思想背景・組織作りの様子です。KGBとは旧ソ連(現ロシア)のソ連国家保安委員会の略称であり、東西冷戦時代アメリカCIAとスパイ合戦をしていた組織です。九鬼はKGBで訓練を受けた設定になっており、それ自体あまり違和感はないけれども、ココはCIAで訓練を受けたことにする方が何と言うか日本の小説的には自然なわけです。また、九鬼の私的部隊”リリパット”も妙にリアルかつ違和感を伴なう設定です。これは著者笠井潔先生のwikiを見てなるほどと思いました。

学生運動に関わり、構造改革派系の共産主義労働者党の学生組織であるプロレタリア学生同盟のイデオローグだった。<wikipedia>

いわゆる左翼活動家です。作中でも西側諸国の組織に対する考え方や感情論が微妙に左翼しています。ソ連が解体されて20年以上経ち、この作品を読むであろうほとんどの方が東西冷戦を教科書の1ページとしてしか知らない以上、なんとも言えない違和感として残るであろう事はやむを得ないのかも知れません。

当初カドカワノベルズから発刊されていましたが、2004~05年にかけて講談社文庫より復刊されました。その表紙イラストが新たに武内 崇先生によって描かれており、かなりハマった仕上がりとなっています。

全14巻の内2~4巻(1巻はTOP)

BOOK表紙///                 

 

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 霜樹海的データ

完結

 全14巻


 著者/レーベル (敬称略)

笠井潔/講談社文庫




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