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龍の黙示録


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りゅうのもくしろく
 

BOOK表紙////

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作品あらすじ

副業禁止の社規に触れて会社を退職させられた柚ノ木透子はそのアルバイト先から別のアルバイトを紹介された。龍緋比古と言う学者のような物書きの秘書で、条件的には満足出来る内容だった。紹介者の手前もあり鎌倉で面接を受けた柚ノ木だったが、龍本人から意外な話しを聞かされる。



登場キャラクター


柚ノ木透子(ゆのきとうこ)

愛想笑いが苦手な26歳。幼い頃から世話になっていた高階家の娘、翠を実の妹のように思っている。


龍緋比古(りゅうあきひこ)

鎌倉に建つ洋館を自宅兼仕事場にする男。薄暗い部屋を書斎とし、サングラスを外さない。


ライル /ライラ

龍緋比古の家に居候する少年。好んでメイド姿に女装する。




傑作です。日本人作家先生が吸血鬼モノを書かれる時、背景設定として完全なファンタジー世界や近未来などでライトにでもファンタジー風味をベースとすることが多く、リアルの中にごく自然に存在する吸血鬼は海外作品に比べ少ない気がします。本作は完全に現代をベースにしており吸血鬼系に限って言えば新鮮ささえ感じます。吸血鬼設定も「ドラキュラ」を踏襲しつつオリジナルも多く、馴染みやすくも新鮮なイメージ。あらゆるポイントで面白みを感じます。

スケールは壮大で聖書のモチーフが多い。“聖書を知っていれば楽しめる”との評もあるようですが、ごく普通のレベルの知識で十分楽しめるし、詳しい方ならより納得の部分があるのかも知れません。

管理人の評価は非常に高いのです。後書きにも著者様が「楽しめればイイ」とおっしゃっていまして、まさに純粋に楽しめる作品だと思います。また、著者様は女性で、男性作家とは違う隅々の表現も魅力的。本サイトではシリーズモノの場合、1ページでひとくくりに記事化していますが、本作に関してはそれぞれにページを作成したいと思います。


 霜樹海的データ

2001年

 1巻
他シリーズ刊行


 著者/レーベル (敬称略)

篠田 真由美/講談社文庫




 
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