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スマートフォンは「横」 にして閲覧して下さい けものたちのよる ブラッド ザ ラスト ヴァンパイア
押井先生ネームの市販小説って珍しいんじゃないでしょうか。舞台は学生運動華やかな1969年です。wikiによれば高校時代、羽田闘争に触発されて学生運動に参加したとあり本作の主人公に重なります。隠語の類もバンバン出てきてサヤの事なんてそっちのけです。でも、流石と言うべきか、つか管理人ごときに流石よばわりされても腹立たしいでしょうが、決して学生運動そのものがテーマじゃないのは党派(セクト)の展開ぶりで分かります。これが細かいと読み物として疲れるけれども、必要な分だけ、しかも物語上大切な要素になっています。 それにしても死体処分の意義と方法の考察で20ページも使ってますょ。しかも焼肉食いながらです。本当に変態ですねw。さらに進化論を虚実取り混ぜて長く展開しています。これは翼手の学術的正当性を論理立てているもので設定に妥協の無い一面が見られます。
あくまでも個人的感想で、この作品、映像化して欲しいと思いません。なぜでしょう?少し説明調が多いせいかもしれません。あるいは押井先生の作品は常に膨大なウラ設定があり、それを一瞬の映像として作品化するために、なんだか茫として表情の少ないキャラにセリフ以外で多くを語らせるようなシーンが多用されるのかもしれません。
押井先生は小説家になることを諦めたそうです(wiki)。でもこの作品を読む限り出せば売れるのは間違い無い。ボチボチ発表されているようなので、どれを読んでも後悔は無いと思われます。
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