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スマートフォンは「横」 にして閲覧して下さい きゅうけつきどらきゅら
世界中で最も有名な物語の一つであり世界中で最も有名な吸血鬼であるドラキュラ伯爵を創作した「DRACULA」。版権も切れているのでwキャラクター名としてもポピュラーに登場し原作とする映画も数限りなく作られている名作中の名作であります。
ドラキュラを冠した映画を見たことが有っても、原作を読んだ方は意外と少ないのではないでしょうか(と言っても訳本ですが)。実際読んでみると多くの映画のようにいきなりヴァン・ヘルシングが城に乗り込み3人の美女を従えた精悍な吸血鬼の親玉ドラキュラが余裕しゃくしゃくに応戦する・・・イメージとは全く違います。 作品は各登場人物の日記や電報の文章を時系列に並べた形で進行しており、小説の技法として特徴的です。なによりドラキュラ伯爵は物語中長く正体不明であり、被害者が出ても「これは吸血鬼の仕業だ!」とはなりません。容姿も痩身の美男子でもなんでもなく、テーマに沿ったおどろおどろしい雰囲気です。 原作を忠実に表現した映画作品も存在しますが、管理人の知識の中では「吸血鬼ノスフェラトゥ」<ヴァンパイアマニアコレクション記事>がよっぽど忠実に思えます。当時、映画製作に当たり版権は得られなかったようですが派手派手しい他作品よりよっぽど原作の雰囲気を出しています。 なにしろ1897年と言う100年以上も前に書かれたのにこの存在感。ファンタジーとしても小説作品としても研究対象にさえなっているのは純粋に文章、構成、ストーリー性に優れているからであることは一読すればすぐ分かります。吸血鬼としての設定が優れていたから有名になったのではなく、ホラー小説としてヒットしたがゆえにその後のスタンダードになったと考えるのが正解でしょう。 この時代に比べ、年間発表される作品数が数万倍と思われる現代でもこんな圧倒的な作品が生み出される可能性は有るのでしょうか。
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